教会活動
司 祭
キリスト教人門
キリスト教豆知識
リンク・問い合わせ
更新履歴


ミサってなぁに?



「典礼は教会の活動が目指す頂点であるり、同意に教会のあらゆる力が出る源泉である。」(典礼憲章10)

「おもに聖体祭儀から、われらに恩恵が流れ、キリストにおける人間の聖化と神の栄光が最も効果的に得られる。

「ご聖体の秘蹟であるミサは、いつくしみの秘跡、一致のしるし、愛のきずなであり、キリストが食され、心は恩恵に満たされ、未来の栄光の保証がわれわれに与えられる復活の祝宴である。(典礼憲章47)

「すべてに善行を集めても、ミサ聖祭には及びません。人間がこの愛の神秘をよく知るならば、死ぬほどその愛に奪われるでしょう。」(聖ヨハネ・ビアンネ)

「カルバリオにおいて一度成し遂げられた十字架のいけにえは、聖体の秘儀によって、感嘆すべき仕方で再現され、絶えず思いおこされ、救いのその力はわたしたちが日々犯す罪のゆるしのためである。」(トリエント公会議)

「ミサ聖祭はただこの世にいる信者の罪、償い、その他の必要のためのみならず、キリストにおいて死に、まだ十分清められていない人びとのためでもある。」(トリエント公会議)




ミサ聖祭はキリストの行為、神の民の行為であって、全教会にとっても、また信者各自にとっても生活全体の中心である、ミサこそは神の民のすべての生きる道しるべである。

 ミサの中には、キリストにおいて世を聖化する神の働きの頂点があり、「あがない」の緒神秘が思い起こされ、ある意味で現存するものとなって、人々の御父にささげる最高の礼拝がある。そして、他の聖なる行為および生活はすべてミサと結ばれており、ミサから流れ出、ミサに向かって秩序づけられている。

 ミサに心を、そしてそれに自分の生活をこめ、自分のものとなったミサを司祭とともにささげる。その時ミサは、自分の心と生活を生かすものとなってくる。


ミサの中で、イエズスの生涯のすべてがあらわされる。だからミサはイエズスの生涯とも言える。

 わたしの生涯もまた、一つのミサといえる(うぶ声に始まり、永遠のうちに終わる一つのミサの中で、わたしの生涯はイエズスの生涯に融
(と)けあう。

 ミサの中に、イエズスは生きておられ、人々のために忍ばれたあらゆる苦しみ、死を御父にささげる。

 ミサの中で、イエズスはよみがえりのよろこびをわたしたちに注ぎ、豊かないのちのみなぎりを与えてくださる。

 ミサの中で、司祭とそこにつらなる信者はみなイエズスとひとつになって自分を御父にささげる。

 ミサは私たちの日常生活にしみこんでこなくてはならない。生活がミサの中にそそがれなければならない。

 日曜日のミサはひとつの中心であり、軸である・・・過ぎ去った週のすべての出来事がそこに注ぎこまれ、来るべき週のすべてが、そこから流れ出る。

 ミサは生きる道を示してくれる。

 神の家に呼ばれて集ったひとつの家族、イエズス・キリストをかこんでひとつの家族・・・それがミサのつどいである。

 ミサには、共同体の一員としての意識であずかり、一人ひとりがそれぞれ自分の分を尽くすとき、家族は生きてくるのである。

 人々の絆は、神に向かう心の結びからできてくるものであり、神のうちに、互いの心の結びの力をくみ取るのである。




ミサはある意味で、ふたつの部分より成り立っている。すなわち、ことばの祭儀と感謝(聖体)の祭儀である。このふたつはひとつの礼拝祭儀を構成するほど、互いに密接に結ばれている。ミサにはふたつの食卓、神のことばの食卓とキリストの体の食卓が用意されている。信者はそこで養われ、教え導かれる。

 信者のひとりひとりが傍観者ではなく、みながその場にとけ込み、盛り上げることが大切であり、みなの祈りなのである。

 ミサには流れというか、リズム、波がある。ミサの流れには、歌もあり、沈黙もあり、朗読もあり、また、アックラマッィオ(応唱)もあるが、これらをよく生かすならば、自然に一致の雰囲気が盛り上がるものである。

 歌があれば沈黙もある。歌は心のよろこびのほとばしりである。愛するものは歌う。そしてよく歌うものは二重の祈りをする。

 黙しつつ祈る姿は美しい。沈黙は、愛するもののもうひとつの姿である。

 あらわしえない深い想い、神の秘儀を心のうちにめぐらすのが沈黙である、沈黙を知るものだけがまた、歓喜の歌をうたい得る。 

 
「多くの粒が一つになってできたパンを、主がご自分のからだと呼ぶとき、ご自身がささえて一つに集められたわたしたちの民を示すのであり、多くのぶどうの粒がしぼられて一つになったぶどう酒をご自分の血と呼ぶときは、一つに結ばれたわたしたちの群をあらわしている。」(聖キプリアヌス)

           カトリック祈祷書「祈りの友」 発行者:カルメル修道会 より












        HOMEへ