集会祈願は父なる神に捧げられる最初の祈りである。 「祈りましょう」と言ってから司祭が沈黙を保つ。 しばらくの間、共同体の信者も沈黙を守って、教会の中では何ひとつ動いてはならない。 この沈黙の間に、司祭と一致して キリスト者たちは 父なる神に向かう。
しばらくしてから、司祭が集会祈願を唱える。 聖霊の交わりの中で、私たちと共に祈るキリストによって、司祭は 父なる神にこの祈りを捧げる。 集会祈願は3つの部分から成り立っている。
第1の部分:司祭は、父なる神の神秘の一つの面について神と語る。
例えば:「全能の父よ、私たちは、聖霊によってあなたの子どもとして頂きました。」
第2の部分:神について言われたことを参考にして 司祭が特別な恵みを願う。
例えば:「あなたを父と呼ぶ私たちを、約束された永遠の命に導いて下さい。」
第3の部分:最後に、司祭は三位一体の神の神秘について信仰を宣言する。
例えば:「聖霊の交わりの中で、あなたと共に世々に生き、支配しておられる御子、
私たちの主イエス・キリストによって。」
「世々に」…集会祈願という祈りは、人間の人生の制限された期間をはるかに越えて、既に永遠の世界に入る値打ちを持っている。
「アーメン」…ヘブライ語であるこの言葉は、全ての祈りを締めくくる。 アーメンは「信じる、賛成する、その通り、本当だ、このようになるように、そう望んでいる」、等々の意味をあらわす。
集会祈願は、カトリック教会の特徴のある祈りである。 世界中で何処にいてもキリスト者は同じ言葉を使って、同じ願いをする。 この祈りにより信仰のうちに全てのキリスト者と共に私たちを一致させる。 また、この祈りは、聖徒の交わりを具体化する。
ただ一人で集会祈願を唱える司祭は 皆の声となっている。 従って、司祭によって神に宣言する言葉を 信者たちは自分のものとするために、集会祈願の始めの沈黙の時を大切にするように呼び掛けている。
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