8-栄光の賛歌

 
 栄光の賛歌は 人々に与えられた神の救いを感謝する。 この賛歌は 初代教会の朝の祈りとして4世紀まで使われた。 司祭と司教だけが捧げていた。 313年のコンスタンティノス皇帝の時代に教会が自由を得たので、迫害の終わりとともにこの賛歌はミサの典礼に入り、しかし、ローマの司教 (教皇)だけが一人で、歌うようになった。 特に、クリスマスや特別な祝日(復活・昇天、聖霊降臨)のミサで歌われていた。 5-6世紀になると段々すべての司教が、待降節と四旬節以外に、日曜日のミサの時に歌うようになった。 だが信者は聞くだけであった。ようやく11世紀の終わり位に、こんにちまで、司祭たちをはじめ、一般の信徒も 一緒にこの賛歌を歌うようになった。 

 この賛歌は、神の栄光から始まり「天のいと高きところには神に栄光」そして神の栄光「父なる神の栄光のうちに」で終わる。 この間に3回 キリストの憐れみと執り成しを願っている。 聖霊の交わりの内に宣言される 三位一体の神秘でこの賛歌が終わる。 栄光の賛歌は初代教会の宝物であり、あわれみの賛歌と同様に それを唱える人々とあらゆる時代のキリスト者を一致させる貴重な賛歌である。

 憐れみと栄光の賛歌は、 一致する賛歌である。 この賛歌を歌う度に あらゆる時代の信じる人々が一致して 悪と罪から解放され、救われたいと同時に 一日も早く神の栄光に与りたいという希望を 三位一体の神に宣言している。

  


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「賛美と祭儀」も合わせてご参照下さい。


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