5-司祭の挨拶「主は皆さんと共に」

   
司祭は祈る度に「主は皆さんと共に」(ラテン語の忠実な翻訳は「主はあなたがたと共に」という。 これは教皇・司教・司祭だけしか言わない言葉である。 つまり叙階された人が言う言葉で、これは聖書的な挨拶であり、同時に貴重な祝福である。

  旧約聖書と新約聖書で365回も使われているこの挨拶は、男性だけに言われている。 それによって、神は人に 特別な使命を与えようとする。 例えば、「主があなたと共におられる」とアブラハム、イサク、ヤコブ、モーセ、ダビデ、預言者たちなどに何回も言われている。 しかし、女性に対しては1回だけ、マリアに言われた。(ルカ1,28) それを聞いたマリアは戸惑って、この挨拶の意味について考え始めた。 天使ガブリエルが 挨拶の意味をすぐに説明する。 マリアは 救い主の母となるために、神から選ばれた人であった。

 初代教会の時代から キリスト者は この挨拶を男女の区別なく、共同体の皆のために使っている。 この挨拶は 信仰宣言であり、力のある言葉である。 またこの挨拶は 望みではなく、事実を宣言する。 「主はあなたがたと共に居るように」ではなく、「確かに、主はここに居る。丁度私たちの間に。」と言う。 集まっている共同体の内にご自分の約束を新たに実現するために、神が実際に一緒におられる。 神が共同体の希望を満たしていると同時に、神と共にあって、共同体は新しくなり、聖とされ、神の住む場所となる。 従って、この挨拶を受けた人が 神の現存に対して注意深い者とならなければならない。 


             回心への招き共同体の返答
▲このページの上へ


      HOMEへ