19-祭壇


    奉納の式は祭壇の方へ共同体の皆さんの目を向けさせる。 初めに普通のテーブルであった祭壇は 初代教会の迫害の時代から殉教者の墓となった。 今日の祭壇も はかであり、その中に殉教者の遺骨の入った石がはめ込まれている。 ヨーロッパの祭壇の下には 必ず、殉教者の体、あるいは聖人の体が置かれている。 祭壇はキリストの象徴であり、キリストは同時に、祭壇、供え物を捧げる司祭、捧げられる生け贄でもある。

  さて、キリストの墓である祭壇の上に、あるいは、そばに置かれている十字架は キリストの受難を思い起こさせる。 壇の上に敷かれる三枚の白い布は、死者の亜麻布と同時に キリストが三日間墓の中に納められた事を現わす。 杯とパテーナの下に司祭が置く小さな布は 死んだイエスの顔に置かれた覆いを思い起こすものである。 祭壇のろうそくはキリストの復活を表現する。





                共同祈願パンとぶどう酒
▲このページの上へ


      HOMEへ