31-聖体


  2世紀に 教会は 丸い、白い「ホスチア」を使うようになった。 その前は キリストが晩餐の時に パン種のはいらないパンを使ったと知られていたにもかかわらず、教会は、「ホスチア」として 普通のパンを使用していた。 3世紀以後、 聖体を拝領しない信者は、決してミサに参加することが許されていなかった。 更に、5世紀からは、すべての信者は 尊敬を示すために 病者が受けるように 聖体を直接、口で拝領しなければならい と教会は決めた。

しかし、中世から20世紀まで、信者は日曜日のミサに参加しても、聖体を拝領していなかった。 信者は、主の御降誕と主の復活の時にだけ聖体を拝領し、他の時には、彼らは 司祭が高く上げる聖体を見たり、聖体の行列にあずかったり、聖体訪問と聖体礼拝をしたりするだけであった。 その後、だんだん、信者は ミサの時以外にも聖体を拝領するようになった。 例えば、巡礼の場合、病気の時、臨終の時である。 1905年に教皇ピオ10世は 聖体に対する尊敬を認識し、区別のつく年頃(7歳頃)の子供たちと一般の信者が しばしば拝領する習慣を養うように強く勧めた。 第二ヴァチカン公会議まで キリスト者は しばしば罪の赦しを受けてからしか、拝領していなかったのであるが、今日では、大勢のキリスト者は 赦しの秘跡を全く受けずに、たえず聖体を拝領する。 しかし、赦しの秘跡と聖体の秘跡の間の正しい均衡を見つけることは大切である。






              
              平和の賛歌聖体拝領の招き
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