21-手を洗う習慣


  安息日と過ぎ越しの食事の時に、出席の皆が手を洗うことである。 手を洗うことは、食事に神聖な意味を与える。 人は神の前で食べ、自分が必要とする食べ物を毎日下さる事を神に感謝する。
 また食事が終わると、一番若い人が水とたらいを持ってくる。 皆がもう一度自分の手を洗う。
清めの印として、神に供え物を捧げてから司祭も手を洗う。 この儀式は キリストが晩餐の時に同じ事を行ったことを思い起すためである。 また、初代教会の信徒はミサ祭儀の時に貧しい人々のために服や衣類や食べ物や飲み物などを寄付して運んでいたので、司祭と助祭たちは奉納の時 全部整理したうえで ミサ祭儀のために必要なものだけを取っていた。 その後、きたなくなった手を洗っていた。 教皇ピオ5世の典礼によると この儀式は 受難の時 十字架の死刑にイエスを引き渡され、手を洗ったピラトの動作を思い起こさせた。 第二ヴァチカン公会議からミサに残っているこの儀式は キリスト教の長い歴史をすべての信徒と結び付け、 従って司祭を通して共同体全体が清められている。




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