今 月 の こ と ば
2014年1月

上を向いて、歩こう!

  
 ある日一人の現場監督が6階建てのマンションの建築を検査していました。 現場監督は、地上で働いている一人の工員を建物の天辺から呼びましたが、建設の騒音のせいで彼には監督の声が聞こえませんでした。 工員の注目を引くために、この監督は建物の上から一枚の千円札を落としました。 お札は渦を巻きながら、ちょうど工員の目の前に落ちました。 彼はこの千円札はどこから落ちて来たかを見ようとせず、これを拾って自分のポケットに入れてから仕事に戻りました。

  現場監督はその工員の行動に驚きましたが、工員の注目を上に引き寄せるために、今度は一枚の五千円札を落としました。 工員は目の前に落ちて来たこの札をすぐ拾って、自分のポケットに入れ、何事もなかったかのように仕事をし続けました。 監督は次第にいらいらしてきて、今度こそ工員の注目を完全に引こうと思い、一枚の一万円札落としました。 しかし、工員はいつもの通り上を見ずにこの一万円札を拾って、また自分のポケットに入れ仕事に戻りました。

  現場監督は諦めずに、今度こそこの工員に気づかせようと、一枚の十円玉を落としました。 この十円玉はちょうど工員の頭に落ちたので、彼はすぐ頭をあげて、やっと上にいる監督を見つけました。 そして彼は手ぶりで話して、監督と出会うことが出来ました。
この物語は私たちの人生を語っています。 神は私たちに何かを伝えたいのですが、私たちは日常生活の騒音と自分の仕事に夢中になっているせいで、神の声が聞こえません。 神は私たちの注目を引き、私たちを幸せにし、祝福を与え、恵みの上に恵みを与えようとしておられます。 しかし、私たちは、それを何の感動もなく当たり前のように受けますが、神の方へ目を上げることを全くしません。 それでも諦めずに神は段々もっと大きな恵みを私たちに与えます。 しかし、私たちはそれを受けても、神に関心を示さずに、日常生活にすぐ戻ります。 最後に神が私たちに一枚の十円玉位の試練を送ります。 その時、ようやく私たちは神の事を思い出して、神と熱心に対話を始めます。

  この物語は私たちの人生を語っています。 神は私たちに何かを伝えたいのですが、私たちは日常生活の騒音と自分の仕事に夢中になっているせいで、神の声が聞こえません。 神は私たちの注目を引き、私たちを幸せにし、祝福を与え、恵みの上に恵みを与えようとしておられます。 しかし、私たちは、それを何の感動もなく当たり前のように受けますが、神の方へ目を上げることを全くしません。 それでも諦めずに神は段々もっと大きな恵みを私たちに与えます。

  しかし、私たちはそれを受けても、神に関心を示さずに、日常生活にすぐ戻ります。 最後に神が私たちに一枚の十円玉位の試練を送ります。 その時、ようやく私たちは神の事を思い出して、神と熱心に対話を始めます。新しい年に当たって神のお年玉をたっぷり受けながら、魂のポケットに大切に入れ、そして神に感謝することを忘れないように、神の恵みの雨の中で上を向いて歩きましょう。 更に、試練が私たちを訪れないうちに、待たずに神との出会いを大切にしましょう。  そうすれば、今年は恵みに溢れ、安全で、幸せな素晴らしい年、「神の年」となるに違いありません。 これこそ私の唯一の願いです。

                        主任司祭 グイノ ・ ジェラール神父
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