ユダ・タデオ(タダイ)使徒
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祝日 10月28日

・「タデオ(タダイ)と呼ばれるユダ」といわれる。(イスカリオテのユダと区別するため)
・小ヤコブの兄弟であると記され、キリストの親戚(いとこ)とされている。
 聖母の妹でクロパの妻マリアの息子。
・背が高く、勇気のある人で神の賜物と聖霊で満たされた人で、権威ある姿をしていた。
・キリストの昇天後、ユダヤ、シリア、小アジアなどで宣教した。
・64年ごろに小アジアの諸教会に書簡『ユダの手紙』を書き、信者たちが誤った教えに陥らないように
 警告し、祈り、神の愛にとどまるよう教えている(参照 ユダの手紙4.8)。
・信者たちに、自分自身の信仰を固く守り、祈り続け、神の寵愛にとどまるよう戒めながら迷っている人々を  説得し、永遠の滅びより救うように勧めている。
・後世の伝承はペルシャにおけるシモンとユダの殉教について述べている。
 ユダは斧で殺された。
・東方教会では6月19日にガラケイサの教会に毎年巡礼する。
・イランの北、マクの町に黒い石で造られた墓がある。
・ユダは最後の晩餐の時に、「主よ、私たちには御自分を現そうとなさるのに、
 世にはそうなさらないのは、なぜでしょうか(ヨハネ14,22)と尋ねました。
 これに対してイエスは「私を愛する人は、私の言葉を守る。私の父はその人を愛され、
 父と私はその人のところに行き、一緒に住む」(ヨハネ14,23)と答えました。
 この事から聖ユダは主を信じる人の心にキリストが住まわれるとの約束を初めて
 受けた聖人として、その胸にイエスの面影を刻んだ大きなメダイが掛けられている。

ユダ・タダイの聖書の主な箇所
*マタイ 10,3
フィリポとバルトロマイ、トマスと徴税人のマタイ、アルファイの子ヤコブとタダイ、

*マルコ3,18
アンデレ、フィリポ、バルトロマイ、マタイ、トマス、アルファイの子ヤコブ、タダイ、熱心党のシモン、

*ヨハネ14,22-26
イスカリオテでない方のユダが、「主よ、わたしたちには御自分を現そうとなさるのに、
世にはそうなさらないのは、なぜでしょうか」と言った。 イエスはこう答えて言われた。
「わたしを愛する人は、わたしの言葉を守る。わたしの父はその人を愛され、父とわたしとは
その人のところに行き、一緒に住む。 わたしを愛さない者は、わたしの言葉を守らない。
あなたがたが聞いている言葉はわたしのものではなく、わたしをお遣わしになった父のものである。
わたしは、あなたがたといたときに、これらのことを話した。 しかし、弁護者、すなわち、
父がわたしの名によってお遣わしになる聖霊が、あなたがたにすべてのことを教え、
わたしが話したことをことごとく思い起こさせてくださる。

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