聖ヤコブ使徒(小ヤコブ)
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祝日:5月3日

注意!
福音書は3人のヤコブの名前を伝えます。
ゼベダイの子ヨハネとヤコブアルファイの子ヤコブ そして、
主の兄弟と呼ばれるキリストのいとこであり、しかし使徒として選ばれなかったもう一人のヤコブの名前が出て来きます。現在の多くの専門家は、使徒であった小ヤコブについて、あまりにも何も分からないので、キリストの復活の後に使徒たちのグループに勝手に入った主の兄弟と呼ばれている人物と同一人物として混同しています。キリストの復活の後でヤコブについて書かれたものは確かなものです。

・ナザレの出身である。
・ヤコブはエルサレムの教会の頭となって働き初代司教となった。市民たちからも尊敬され、
 多くの人を信仰に導いた。
・ファリサイ人の反感をかい、殉教した。
・最後の瞬間まで、自分を殺す者たちのために祈った。
・父はアルファイ、母はマリアである。彼の兄弟は、シモンとタダイである。
・イスラエルの習慣上、「イエスの兄弟」と呼ばれていた。
・主の兄弟と言われるヤコブは使徒たちのグループに属さなかった。
 証拠は、マタイ13,55、」マルコ6,3に見付けます
・ヤコブはモーセの律法を厳重に守り、毎日エルサレムの神殿に詣でて、
 同国民の改宗を祈っていたので、彼のひざはラクダの皮のごとくになっていた。
・キリスト教徒(パウロはヤコブをペトロとヨハネと共に教会の柱と見なしていた)と
 ユダヤ人の両方から聖人と仰がれた人であった。
・ヤコブは手紙の中で、実践的な訓戒を与えて、信仰と実践の一致を強調している。
・きわめて具体的で実践的なキリスト教を示した。
・書簡の中で、実践の伴わない信仰は、真の信仰でない、ということを何度も繰り返している。
・聖ヤコブは棍棒を手にした姿で表わされている。
 ヤコブは人々の石を受けて倒れたが、まだ息をしているのを見ると、ひとりの晒屋(さらしや)が
 丸太でついに彼をうち殺したため棍棒を持った姿で描かれる。
 最後の瞬間まで殺害者のために祈りつつ、祈祷の生涯を終えた。 
・復活したイエスが小ヤコブに特別に現われました。

小ヤコブの聖書の主な箇所

*使徒 1,13
彼らは都に入ると、泊まっていた家の上の部屋に上がった。それは、ペトロ、ヨハネ、ヤコブ、アンデレ、フィリポ、トマス、バルトロマイ、マタイ、アルファイの子ヤコブ、熱心党のシモン、ヤコブの子ユダであった。


*ヤコブ2,14-17
わたしの兄弟たち、自分は信仰を持っていると言う者がいても、行いが伴わなければ、何の役に立つでしょうか。そのような信仰が、彼を救うことができるでしょうか。もし、兄弟あるいは姉妹が、着る物もなく、その日の食べ物にも事欠いているとき、あなたがたのだれかが、彼らに、「安心して行きなさい。温まりなさい。満腹するまで食べなさい」と言うだけで、体に必要なものを何一つ与えないなら、何の役に立つでしょう。信仰もこれと同じです。行いが伴わないなら、信仰はそれだけでは死んだものです。

*1コリント15,7
聖書に書いてあるとおり三日目に復活したこと、ケファに現れ、その後十二人に現れたことです。次いで、五百人以上もの兄弟たちに同時に現れました。そのうちの何人かは既に眠りについたにしろ、大部分は今なお生き残っています。次いで、ヤコブに現れ、その後すべての使徒に現れ、そして最後に、月足らずで生まれたようなわたしにも現れました。



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